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おなごが読んでも面白いもののふ漫画

今回はやたらに長いです。

Blog84.jpg

「へうげもの」
著者:山田芳裕
講談社 モーニングKC
1~2巻(以下続刊)

普段、ここは少女漫画(と富豪刑事)を紹介するサイトなのだが・・・・
今回だけは
今回だけは
今回だけは青年漫画を紹介させてくれ!

これは今までの人生で読んだ漫画で一番面白いかもしれない!

信長・秀吉・家康と日本で一番ドラマティックな歴史。
小学校に入れば日本人なら誰もが学ぶ安土・桃山時代。
大まかなストーリーは誰もが知っている戦国時代
今まで幾度なく漫画化されてきた。
もちろん、俺だって知っている。
信長は本能寺で死に、秀吉は天下を一代で治め、家康が日本最後の幕府を作ったことを。
そんな誰もが知っている話なのに、読んでて毎話数、ワクワクしっぱなしなのは!

昔から、
信長=豪放且つ気難しい革命家。秀吉=小ずるいサルで野心家。家康=忍耐の人。隠れた策略家。
と大体こんな風に描かれている。この「へうげもの」も大まかにはそうだ。
でも今までの戦国漫画になくキャラが立っている。
山田芳裕の漫画、昔から表情が豊かすぎる。顔が歪む、歪みまくる。
実に漫画チックな表情なのに、リアルを感じるのだ。
かつてこれほどもでにかっこいい信長がいただろうか?
これほどまでに人間の業の深さを表現する秀吉がいただろうか?
これほどまでに正義を愛したもののふな家康がいただろうか?

そんないつだって主役になれる3人を差し置いて「へうげもの」の主役を務めるのは古田左介(古田織部という実在の人物である)。
彼は200石という少ない禄で織田信長に勤める侍であり、立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男だ。
戦に出て、敵方の名品である茶の窯や茶器に心奪われてしまう。
まさに天下一のへうげもの→ひょうげ【剽軽】ふざけおどけるもの。(広辞苑より)
彼は史実に有るとおり、天下を分かつ3人に常に就いていた。
歴史を語るには主観者になってはいけない。常に傍観者の目で見ることが大切だ。
歴史の大局を自らの手で動かせない左介こそ、この戦国時代の激流を語るにふさわしい主人公なのだ。
かといっても、左介のキャラクターは天下人3人に負けないくらい濃い。
偉大なる欲にまみれた俗物として描かれる左介は他のどのキャラクターより読者が感情移入するキャラになっている。
読者は左介を通じて信長、秀吉、家康といった偉人と共演しているような錯覚を覚えるのだ。
これはある理由により最終的には歴史の舞台からその姿を消された古田織部を我々読者の大半が学んでいないことが実に役に立っている。
知らないものの強みであろう、やがて我々は左介とともにへうげものの道を邁進していくのである。
そういう点でもストーリー的に非常に優れた作品である。

そして普通に歴史をおって描いても、充分ドラマティックな話なのに作者はさらに漫画チックに歴史を新解釈というか漫画的改ざんを行っているのだ。
封神演技」が中国の古典物語を現代風にアレンジした良作があるが、こちらはもっと上を行っている。
明智光秀のイメージがここまで良い漫画はない。歴史に踊らされた可哀相な武士としての一面を描ききっている。
我々のほとんどは明智光秀=卑怯な裏切り者として捕らえているだろう。
「へうげもの」の光秀はそんなイメージは払拭しきっている。
これだけでも凄いのにさらに信長の死を描く“本能寺の変”については
舌を巻くばかりの驚きを読者に与える、これは第3巻に出るので発売前に1・2巻を読んでおこう。


従来の戦国時代を描いた漫画には、戦闘シーンの迫力とかで話題を振りまくものが多かった。
「へうげもの」の戦闘シーンも、山田芳裕の漫画でしか描けない、“山田構図”とでもいおうか、独特のパース線などで迫力ある絵になっているし、巨大なコマの使い方は曽田正人なみに上手い。
だが、「へうげもの」で一番特徴があるのはPOPであると言うことだ。
安土・桃山時代というのは、北山文化(室町時代3代将軍、義満の金閣寺に代表される文化)と東山文化(8代将軍、義政の質素を旨とした文化)がミクスチャーされた文化といってもいい。
安土城や大阪城、狩野永徳に代表される豪華絢爛さ。
一方、千利休の侘び茶やこのころの焼き物は質素なのが多い。
侘び茶とかいうとなんか伝統を感じるものだと現代の皆さんは思いがちだが、安土・桃山時代において千家というのは、今で言うジャニーズ事務所みたいに時代の先取りをしていたミーハーかつPOPなものだったのだ。
豪華絢爛さは当然POPだ。
山田芳裕の絵柄がリアル志向ではないので、へうげ漫画みたいな趣きさえ感じるのは私だけではないだろう。つまり、
戦国時代をPOPに描いた初の漫画といっても過言ではない。
ここで是非単行本の表紙を見てもらいたい。
デザインが秀逸すぎる。これもまた現代風に作られていてこだわりが見えるだろう。(今をときめくシマダヒデアキ氏によるもの)


茶道に関する知識も本格的で茶道漫画としてもなかなか楽しめる。
そして表現がやっぱり面白い、利休の茶室が無限の宇宙を表現している絵は背筋がゾクゾクします。
これを読んで私も茶道がやりたくなったのは言うまでもない。
(その前に「味いちもんめ」で懐石料理について読んでいたせいかもしれんが)
私は断言しよう。
2007年は茶道が流行る!
その前に是非茶道の何たるかを学んでおくべきである。
さいごにこの本の面白さは普段ふざけたレビューを書いている私が、
初めてまともに書きすぎたレビューを見てもわかる通りであることをここに追記しておき、筆を置かせていただく。

                   おわり




上の文章が読むのが面倒な方へ

物欲にとらわれて、買うんだ!買っちまえ!
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趣味:少女漫画を読む。
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